【干物語】第3回 食べればわかる。マトウダイの魅力

こんにちは。
今回はすこし見た目が変わった魚を紹介したいと思います。

とある夏の日のこと。
面白い魚はいないかなぁと、とある魚市場を散策していました。

すると、いました。 

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マトウダイです。

すごい見た目をしています。
グロテスクだと感じる人もいるかもしれません。 

さらにこの魚、口がかなり伸びます。
生きた魚をこの口で襲い、捕食します。

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ですが、見た目で判断しちゃだめだよ!
っていうのが、今回のお話です。

マトウダイマトウダイマトウダイ科の魚。
似た魚に、カガミダイってやつもいます。
名前の由来は、
捕食する際に口が伸ばした姿が「馬の頭」に見えることから。
というものと、
体にある黒の斑点が「的」に見えるから。
というものが主です。

水族館にもしばしばいるので見覚えがある人もいるのではないでしょうか。
加えてこちら、フランス料理が好きな方には「サンピエール」という名前でご存知の方もいるかもしれません。
フランスではポピュラーな魚のようです。

どう調理しようか。
フランスではこちらのマトウダイシタビラメは頻繁にムニエルにされる魚です。

ですが、今回は2品。
2枚おろしにして、1つを干物(みりん干し)、1つをアクアパッツァにすることにしました。

とにかくまずは干物で食べてみたいのです。

おろすときは先にその刺々しいヒレを先にキッチンバサミで切り落とすとやりやすいです。
また、上下の縁に硬い皮膚があり、これも切っておくとおろしやすくなります。
鱗はありません。

まずは干物、みりん干しです。
おろした切り身を、
醤油、酒、みりんで整えた液に20分くらい漬けてから一夜干しするだけです。
分量はテキトー。
ぼくはいつもこうなのです。

完成品はこちら。

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かなり美味しい。
みりん干しにして正解でした。

醤油の風味が上品かつクセのない白身に染みて、みりんとの相性はトップクラスに感じました。
クセの強い見た目に騙されてはだめ。
身はめちゃくちゃ旨味も強いです。

お気に入りの干物の1つになりました。

次は、アクアパッツァ
オリーブオイルベースで、トマトとナスと一緒に煮込みました。
他に何入れたか覚えてません。
こちらも分量はテキトー。
ニンニクは入れたほうがいいと思います。

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こちらもめちゃくちゃうまい。
干物よりも身がより一層ふっくらして、オリーブの香りとトマトの酸味が溶け込んで、とても美味しい。
ジンジャエールに合う味です。

いかがだったでしょうか?
マトウダイの魅力が伝わっていれば幸いです。

こちらはスーパーでも時折見かけます。
見かけた際は是非、買い物かご入れてみましょう。

あとこの魚、寒い時期にはキモ(肝臓)が肥大化して、それが美味しいという人もいます。

ぼくは内臓が得意ではないのでこちらはあまり興味ないですが、キモ目当てでトライしてみるのも良いと思いますよ。

とにかく身にしろキモにしろ身体にハリがあって肥えてる個体を選ぶのが賢いと思います。