【干物語】第13回 深海魚トウジンのお味は?

こんにちは。

 

今回は静岡のスーパーで見つけたこちらを干物にしていきます。


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かなりインパクトの強い見た目をしたこの魚、「げほう」という名前で売られていました。

(三匹いる裸になってるやつはウマヅラハギです。一緒に購入しました。)

 

一般的には「トウジン」という名前で流通していることが多いです。

といっても流通量は多くはありませんが。

深場に生息する、いわゆる深海魚です。

 

このトウジンの仲間、ソコダラ科のトウジン属にはかなり見た目が似た種類が多く、判断が難しいのですが、とりあえず今回購入したこの魚はトウジンと呼ぶことにします。

 

まずこのドギツイ、インパクトのある顔。

鼻が高いように見えることから、西洋人を示す唐人からその名が付けられたと言われています。

 

写真からはわかりにくいですが顔だけでなく、ウロコもかなり特徴的でした。

 

サメなどは鮫肌と呼ばれるように、楯鱗という特定の方向から触るとザラつく、独特の肌触りをしていますが、まさにそれに近い鱗をしていました。

さらに頭の方は毛のようなものもみられます。

 

いかにも「深海魚」という感じの見た目です。

 

しかし、深海魚と聞いて侮ることなかれと、その味は知る人ぞ知る美味だ。という話を耳にし、今回購入するにいたったのです。

 

三枚おろしにしてから、さっぱりとした白身ということで、みりん干しにします。


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できました。

手前にあるのが、トウジンのみりん干しです。

(銀のやつはタチウオです。)

 

実食。

 

うまい。

 

ソコダラ科というだけあってタラのようなふんわりとした食感、ドキヅイ見た目からは想像つかないようなさっぱりとした旨味のある身です。

 

みりんとの相性もかなり良いですね。

 

総評としては、味はかなり良いと思います。

旨味はあるとはいえ、繊維っぽくない淡泊な白身なので強めに味付けてあげると良いのかもしれません。

難点をあげるとすれば、可食部が若干少ない。

インパクトのある頭の部分はあまり食べるところがありませんでした。

 

気になった方はぜひ食べてみてください。

深海魚、悪くないですよ。